和牛のホルモン焼きの発祥の地は?

投稿者: | 2017年8月24日

和牛のホルモンとは、日本在来の牛の内臓肉(ホルモン)のことです。和牛のホルモン焼きの発祥をさぐると、「元祖ホルモン」をうたう三重県の焼き肉店にだどりつきます。その3代目になる店長さんによると、1965年に牛肉の仲買人をしていた祖父が「捨てられている部位で何か商売はできないだろうか」と考えて、当地和牛のホルモン(内臓肉)を焼いて出したといいます。

それでは、和牛のホルモンのうち3種を見てみましょう。内臓肉は、どれもツヤが美しいのです。

上ミノ(牛の第一胃)、牛タン(舌の肉)。最後に、ハラミ(牛の横隔膜の肋骨部)。ホルモンのおいしさをシンプルに味わうには、すべてオリーブオイルと塩のみの味付けがおすすめです。そして、炭火を起こした七輪(土製のコンロ)に網を乗せて焼きます。

まずはさっぱりした食感の上ミノから見てゆきます。上ミノを七輪に並べれば、ジューという音が広がり、たちまちおいしそうな香りが広がります。噛んだ瞬間、コリコリとした食感です。肉のくさみや脂(あぶら)っこさはまったくなく、さっぱりとしています。
次に、牛タンです。丁寧に包丁を入れれば、火がすぐに通ります。噛んだ瞬間、タン(舌の肉)の濃厚な味がします。
最後に、ハラミです。やわらかく、ジューシーなハラミの味は強めです。塩のみで味付けされているのは、肉がもともと持っている味が強いからです。