和牛のホルモンを扱う焼き肉店を訪れたら、ぜひ食べたいのは、和牛の「特上タン」です。タンは舌の肉ですが、焼き肉店では、大腸、小腸、レバー同様に、ホルモン(内臓肉)に分類されます。一般に、牛タンは外国産が大半とされる中で、和牛のタンは珍しいのです。レモンをしぼり、塩とコショウを振って、炭火をおこした七輪の網に乗せて焼きます。
和牛のタンは、簡単にかみ切れるほどの柔らかさで、表面にうっすらと浮き上がった脂(あぶら)も上品な味わいです。この牛タンに合わせたいのは、「氷結レモンサワー」です。この飲料は、レモンをそのまま凍らせたものを氷代わりにサワーに入れたものです。氷結したレモンがだんだんと溶けてゆき、しみ出す果汁を楽しめます。
もちろん、サワーだけでも十分に和牛のタンに合います。炭火焼で濃い味の牛タンを味わい、さわやかなレモンサワーと合わせて流し込む。これはホルモン好きには、最高の組み合わせなのです。ぜひ試してみてください。