先日、和牛を通販で買って、食べました。やっぱり和牛は美味しいですね。今回は和牛の種類について、お話したいと思います。
和牛の4種類の中には、日本短角種と呼ばれる牛種がいます。東北地方でも北部が原産地の肉牛です。もともとは鉄鉱山でうんお安養に使役されていたようで、食肉用の牛種ではなかったようです。濃い赤い褐色の毛色で、大型の和牛になります。
肉質については繊維が粗く構成されていて、「サシ」も黒毛和種と比較するとかなり劣ります。「サシ」とは脂肪交雑のことで「霜降り」とも呼ばれます。
日本短角種は、性質が温厚なために放牧で飼育することができるので、コストを低く抑えることが可能です。野草を採食する能力が優れているため、手厚く育てる必要はありません。穀類の栽培で忙しい農繁期では、飼育農家も牛に割くような時間的な余裕がありません。しかし日本短角種は、山間部で放牧をしておけば済むので、手間がかからないというメリットがあります。
またメスは、産乳量にも優れています。そして子育ても上手なので、農家にとってはありがたい存在となっています。