和牛と言うとお高いイメージがあるが、その値段はピンキリだなあと思います。
実際スーパーでも売っているくらいなので、手が届かないというほどではないものもあります。
しかし、和牛と聞くとどうしても心のどこかで高くて美味しいものを食べたいと思ってしまいます。
所謂高級和牛を食べる機会は私の人生では、和牛を通販で稀に買ったり、ほんの数回でした。
しかし、結婚してからその生活が一変します。お中元をやり取りしている夫の友人が肉屋だったのです。
そうして毎年、和牛のステーキを送ってくれるのです。
最初の年の私たち夫婦のテンションはすさまじいものでした。
狂喜乱舞とはまさにこの時の私たちのためにある言葉ではないかと錯覚するほどでした。
せっかくの美味しいお肉。しかも切り落としとかしぐれ煮ではなく、若者のお腹を満たすステーキです。
これはどうしてもおいしく食べたいと思い、ネットと本を使ってステーキを美味しく焼く方法を徹底的に調べました。
そうして迎える実食の日。外はしっかり焼き目をつけて、中は少し赤さの残る、理想のミディアムで焼けました。
二人して美味しい美味しいと半分泣きながら食べました。
ありがたいことにそれから毎年、いただいています。
人生でこんなに美味しい和牛を食べられるなんて思っていませんでした。